夏の感染症 ”夏かぜ”トリオ
2021-06-29
ヘルパンギーナ | 手足口病 | 咽頭結膜熱(プール熱) | |
症状 | 突然の高熱(38~40度)ではじまり口腔内(喉の奥)に小水疱(1~5mm程度)ができ、その疼痛により食欲不振、咽頭痛、嘔吐などを起こす場合もあります。一般的には数日で治癒しますが、まれに無菌性髄膜炎、急性心筋炎などを合併することがあります。 | 口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱はあまり高くならないことがほとんどですが、まれに髄膜炎などの症状が出ることもあります。また、ウイルスに感染しても症状が出ない場合もあります。 | 発熱(38~39度)、のどの痛み、眼の痛み、涙や”目やに”、普通の光が眩しいなどの症状が3~5日間持続します。頭痛、食欲不振、全身的なだるさなどの症状も出ます。 |
感染経路 | せき・くしゃみなどによる飛沫感染、ヒトからヒトの接触感染及び経口感染です。 | せき・くしゃみなどによる飛沫感染、接触感染、経口感染です。症状が治まった後も比較的長い期間便の中にウイルスが排出されるため注意が必要です。 | せき・くしゃみなどによる飛沫感染、水泳プールの水を介しての感染、ヒトからヒトや共通のタオルを介しての接触感染及び経口感染です。 |
予防・対策 | 日頃から十分な手洗い等の衛生対策を心掛け、患者との接触をさけましょう。 | 日頃からの十分な手洗い等の基本的な予防対策のほか、感染拡大を防ぐためにおむつなどの排泄物は適切に処理しましょう。また、タオルの共用は避けましょう。 | 日頃から十分な手洗い等の衛生対策を心掛け、患者との接触をさけましょう。プールを利用する時は、水泳前後のシャワーを励行しましょう。 |
飛沫感染とは
せきやくしゃみをしたときに飛び散ったウイルスや細菌が、口や鼻などの粘膜に直接触れて感染すること。
通常は2メートル以内の距離で感染します。
接触感染とは
ウイルスや細菌が付着した物などに接触して感染すること。
感染者との接触の他、タオルの共用なども感染拡大の原因となります。
経口感染とは
ウイルスや細菌が付着した手や食品を介して感染すること。
こまめな手洗い等で予防することができます。
参考:佐賀県健康増進課より
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